2024.7.31

日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション

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2024年8月3日(土)- 11月10日(日)

8月から東京都現代美術館にて、高橋コレクションから出展されます!過去制作した絵具が落ちてしまった絵画(2017-2018)になります。

難儀な作品を長きに渡ってコレクション頂いた高橋先生を始め、お披露目できる機会を頂いた本展キュレーターの藪前さん、封印された作品のメンテナンスをして頂いたTRNK山口さん、相良さんに感謝です。

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日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション
2024年8月3日(土)- 11月10日(日)
東京都現代美術館

https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/TRC

「ひとりの精神科医が集めた日本の戦後」

高橋龍太郎コレクションは、現在まで3500点を超え、質・量ともに日本の現代美術の最も重要な蓄積として知られています。本展は、1946年生まれのひとりのコレクターの目が捉えた現代日本の姿を、時代に対する批評精神あふれる作家115組の代表作とともに辿ります。

本展が手がかりとするのは、戦後世代のひとつの顔としての高橋龍太郎の視点です。団塊の世代の始まりとして育った彼は、全共闘運動に参加し、文化と政治が交差する東京の60年代の空気を色濃く吸い込んだのち、精神科医としてデイケアをはじめとする地域医療の推進に尽力します。その活動が軌道に乗った1990年代半ばより日本の現代美術のコレクションを開始し、現在に至るまで作品を収集してきた高橋は、現代美術の動向を受け手として内側から観察し、表現者とは異なるかたちでその重要な部分を体現してきた存在といえるでしょう。本展では、高橋龍太郎コレクションの代名詞ともいえる1990年代から2000年代にかけての日本の自画像のような作品群だけでなく、東日本大震災以降に生まれた新たなコレクションの流れを、時代の感覚の変化を映し出したものとしても紹介します。

高橋龍太郎コレクションの形成は、1995年に開館した東京都現代美術館の活動期と重なっています。東京という都市を拠点に形成されたこの二つのコレクションは、互いに補完関係にあるといえるでしょう。一方それは、バブル崩壊後の日本の、いわゆる「失われた30年」とも重なっています。停滞する日本社会に抗うように生み出されたこれらの作品を、高橋は「若いアーティストたちの叫び、生きた証」と呼びます。本展は、東京都現代美術館がこれまで体現してきた美術史の流れにひとつの「私観」を導入しつつ、批評精神にあふれる日本の現代美術の重要作品を総覧する、貴重な機会となるはずです。

出品作家

里見勝蔵|草間彌生|篠原有司男|羽永光利|宇野亞喜良|中村錦平|司 修|横尾忠則|赤瀬川原平|森山大道|荒木経惟|合田佐和子|立石大河亞|山口はるみ|菅 木志雄|空山 基|西村陽平|東恩納裕一|舟越 桂|森村泰昌|大竹伸朗|岡﨑乾二郎|O JUN|小林正人|前本彰子|根本 敬|奈良美智|柳 幸典|鴻池朋子|太郎千恵藏|村上 隆|村瀬恭子|∈Y∋|会田 誠|大岩オスカール|小沢 剛|ヤノベケンジ|天明屋 尚|千葉和成|西尾康之|やなぎみわ|小出ナオキ|加藤 泉|川島秀明|Mr.|山口 晃|岡田裕子|町田久美|石田尚志|小谷元彦|風間サチコ|塩田千春|蜷川実花|池田 学|三瀬夏之介|宮永愛子|華雪|加藤美佳|竹村 京|束芋|名和晃平|玉本奈々|国松希根太|竹川宣彰|できやよい|今井俊介|金氏徹平|工藤麻紀子|鈴木ヒラク|今津 景|小西紀行|小橋陽介|志賀理江子|千葉正也|毛利悠子|青木美歌|桑田卓郎|梅津庸一|大山エンリコイサム|坂本夏子|BABU|村山悟郎|森 靖|松井えり菜|松下 徹|やんツー|青木 豊|梅沢和木|佐藤 允|谷保玲奈|DIEGO|弓指寛治|近藤亜樹|庄司朝美|水戸部七絵|ナイル・ケティング|川内理香子|涌井智仁|ob|藤倉麻子|村上 早|BIEN|石毛健太|名もなき実昌|土取郁香|山田康平|友沢こたお|山中雪乃|Chim↑Pom from Smappa!Group|SIDE CORE / EVERYDAY HOLIDAY SQUAD|KOMAKUS|中原 實*|久保 守*|八谷和彦*

会期
2024年8月3日(土)~ 11月10日(日)
開館時間
10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
*8月9日、16日、23日、30日の金曜日は21:00まで開館
休館日
月曜日(8/12、9/16、9/23、10/14、11/4は開館)、8/13、9/17、9/24、10/15、11/5
会場
東京都現代美術館 企画展示室 1F/B2F、ホワイエ

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