本展に登場する「ドナルド・トランプ」は、この喜劇の中心的人物である。 トランプはこの4年間の任期の中で、度々問題発言を起こしている。トランプが発した「I will build a great, great wall on our southern border, andI will make Mexico pay for that wall.」を聞いた時、古い時代、例えば私が産まれて間もない頃のベルリンの壁があった時代に遡った様な感覚になった。
彼のTwitterアカウントがつい最近凍結され、私はモチーフを失うことになった。が、彼はまたいつか何処かでハリウッドの映画の名シーンのように「I`ll be back」しそうである。 それはさておき、彼はとてもリッチで不動産王でも知られている。そして、大統領になってからは彼の鶴の一声で政治・経済が右往左往したことは各国共通した認識だったと思う。日々流れるウィルスの感染者数のニュースと同時に経済のトピッスも動いていた。私の家計は絵具の出費のせいで常に火の車ではあるが、世界の状況を知るために株を買ってみたりした。世界中の紙幣の動きを意識することで、別の異次元空間を見ている様に感じた。それはどんなに世界が不経済で生活が困難な状況でも、お金という紙を刷れば世界の秩序が保たれていたのだった。