2019.11.08

「水戸部七絵|髙山陽介 顔の奥行き」関内文庫

scroll down

開催概要
水戸部七絵|髙山陽介 顔の奥行き
出展作家:水戸部七絵、髙山陽介
会期:2019年11月8日(金), 11月9日(土), 11月10日(日)
時間:13:00〜18:00 ※初日11月8日(金)は18:00〜20:00
主催:銀座 蔦屋書店

会場
関内文庫
〒231-0013 神奈川県横浜市中区住吉町3丁目28 住吉町新井ビル 408号室

人の顔には正面がある。しかし、正面と側面、背面の厳密な定義は、たとえば解剖学や観相学(顔の形から性格や感情が読み取れるとする疑似科学)などの数値計測のためにしか必要とされない。だから、ふつうの人は「顔の正面をどう定義するか」と聞かれてもはっきり答えられない。

だが、人を正面から描く意味なら簡単に答えられる。東洋であれ西洋であれ、正面性が強調されるモティーフはたいてい神や仏、あるいはそれに類する対象だからだ。ゆえに人間が正面から描かれている場合、ふつうははなんらかの意味づけがある。たとえば、宮廷画家として清朝に仕えたイエズス会の宣教師ジュゼッペ・カスティリオーネ(郎世寧)は、乾隆帝と皇后、貴妃を正面からとらえた肖像画を描いている。皇帝の権威は神にも匹敵するという含意がそこにはある。

[Read More]
Back to LIST